第5回試験の感想と買って良かった本
前回は当日の過ごし方などを書きました。
今回は第5回試験の感想と買って良かった本を記録します。
第5回試験の感想
今回の第5回試験では、予備校の先生方による解答速報などで過去最高に難しかったと言われていました。解答速報を行う動画のコメント欄でも嘆きの声が見られ、合格発表後も合格基準点が過去最低点になったことから、ちょっとした騒ぎになっていました。
では蓋が開いた今、その結果はどうだったのでしょう?区分別の合格率を見るとAとFは100%、Dは74.5%です。
今後の受験者が区分A中心になっていくことを考えれば、専門的な学習を積み重ねてきた方にとっては合格できる難易度の試験だったと考えます。
私自身の体感としては、全体的に意味不明な問題が無く、過去問を解いていれば正答に辿り着ける問題も多かったです。また、事例問題はヒントが散りばめられており解きやすいと感じました。
「事例問題の得点率が合否を左右する」旨のことを予備校の先生が仰っていましたが、その傾向は今年も変わらずだったと思うし、私も事例問題の得点率の方が高かったです。
今回の試験に際して、試験委員の大幅な変更がありました。受験者も大変でしたが試験を作成される試験委員の皆様も大変だったとお察しします。本当にお疲れさまでした。
買って良かった本
私は区分Gの受験者なので知識を補充するために色々買ったのですが、使っていくうちに「これは買って良かった」と思う本と「これは買わなければよかった」と思う本に分かれていきました。
そこで、「買って良かった本」を記録しておきます。なお、参考書や現任者講習会用のテキストは割愛します。
1.『一発合格!公認心理師事例問題得点力アップ問題集』
文字通り事例問題のみで構成されています。新書ほどのサイズですが、解説もそこそこ充実しているので買って損は無い本だと思います。
難点は問題の難易度が低いことです。ただ、事例問題に慣れる意味では非常に役に立ちました。
2.赤本『公認心理師国試対策2022 (KS心理学専門書)』
問題の解説が充実していることに加え、分野ごとの出題傾向や心理検査等のまとめも掲載されています。
ただし、1冊だけだとページ番号などの情報で覚えてしまうので、私は他の問題集も買いました。
3.『強迫性障害です!』
4.『強迫性治療日記』
最近始めたTwitterでも触れましたが、良書です。クライエントが見えている世界を支援職が体感するうえで、とても参考になりました。
当事者である漫画家のみやざき先生の体験をもとに、生活で困ることや治療の経過、テレビ出演された際の様子や当事者同士での話などが柔らかいタッチで説明されています。
不安階層表やACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) などにも触れられているので、当事者の考えを知ることはもちろん、治療への不安を抱えるクライエントやその家族への説明にも最適な漫画だと思います。
5.『季刊公認心理師』
公認心理師試験の対策だけでなく、公認心理師という職業について司法や福祉など多様な視点から書かれています。
試験委員の方の視点を考えるうえで、私には役に立ちました。
終わりに
何回も解く問題集やガシガシ使う参考書は買いましたが、知識を補足するための専門書は図書館で借りて読むことが多かったです。
近くの図書館に本が無くても、近隣の図書館にあれば取り寄せることができる自治体もあります。また、本の探し方など司書の方が親切に教えてくださいました。図書館で困ったら司書の方に声をかけ、サポートしていただくのがよろしいかと思います。