第5回公認心理師試験の記録

第5回公認心理師試験に合格したので記録を残します。

第5回公認心理師試験:8ヶ月間の学習ペース配分

【学習ペース配分】

 今回は私の学習ペース配分です。私が受験した区分Gは今回で終わりなので意味はあまり無いかもしれませんが記録します。

 私の試験勉強のおおよそ以下の通りです。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解く程度

 以下に詳細を記録しておきます。なお、項目は現任者講習会用テキストに基づきます。

【①現任者講習会を受講して試験の大まかな内容を知る。】

2021年12月:現任者講習会を受講
2022年1月:現任者講習会を受講
2022年2月:現任者講習会を受講

 オンライン形式で現任者講習を受講しました。期間内は動画を繰り返し視聴できた点が非常に助かりました。

 受験への実感が沸かない時期でしたが、1月末に第4回試験の過去問を何気なく解き、あまりに解けなくて衝撃を受けた記憶があります。*1

 今となっては良い思い出ですが、当時は本当に焦りました。

【②学習初期:優先して勉強すべき分野を確認し、完走を目指してペース配分した。】

2022年3月:知識量と出題頻度とを突合させ、優先して勉強すべき分野を確認した。

 先ず自分の知識量と試験で多く出題される項目と突合させ、優先して勉強すべき分野を確認しました。

 その結果、「精神医学を含む医学」と「基礎心理学」は最優先で勉強すべきと判断しました。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解く程度

 「精神医学を含む医学」の学習では体系的な理解を心掛けました。DSMICDICFの歴史や概念、向精神薬の作用機序と副作用などを流れで覚えていきました。

 精神疾患を理解するためには、前回紹介したみやざき先生の本のように、当事者が書かれたものは非常に参考になりました。

強迫性障害治療日記』 みやざき 明日香 星和書店

kounin2022.hatenadiary.jp

2022年4月:学習時間の確保と学習習慣の定着を図った。

 4月は学習時間の確保と学習習慣の定着が課題でした。そこで、自分としては比較的得意な「福祉」「司法・犯罪」の学習を行い、気分良く学習するように心がけました。

 逆に、詳しくない「保健医療」の分野を入れることで「ちゃんと勉強している」感を作り学習リズムも作りました。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解く程度

 意外だったのは自分では得意だと思っていた「福祉」の分野で理解が不十分な箇所がありました。自分では大丈夫だと思っていても、試験は別なのだということを理解しました。

【③学習中期:試験問題に特化した学習を行った。】

2022年5月:事例問題を重点的に学習した。模試を受けた。

 5月は勉強方法が分かってきた時期です。この時期に「事例問題でなるべく点数を取ろう」と考えました。そのため、事例問題に特化した学習を行いました。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解く程度

 「心理的アセスメント」は赤本のランキングを参考にしましたが、機械的に覚えるのではなく検査の趣旨も含めて理解しながら記憶していきました。

 また、厚生労働省文部科学省法務省などのWebページ最新のデータを確認していきました。

 この他、KALSとプロロゴス共催の模試を受けました。初見の問題を解く緊張感を味わえたし、なにより解説が手厚く非常にお得感のある模試でした。*2

 模試の問題は6月に1回、7月に1回解いて自分の学習進捗を確認するためにも使いました。私は予備校には通いませんでしたが、この模試は受験して良かったです。*3

2022年6月:やや中だるみ。「知っておくと損は無い制度の学習」で乗り切る。

 この時期の学習はやや中だるみしていたのですが、自分が知っておくと損は無い制度の学習が良い刺激を与えてくれました。

 具体的には6月は手を付けていなかった「産業・労働」の学習が中心でした。36協定や過労死(Karoshi)、育児・介護休暇制度など身近な(?)テーマが中心でした。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解く程度

 なお、この時期になると学習項目をまたいだ理解が進んできました。例えば「産業・労働」は「保健医療」や「精神医学を含む医学」などとも関連があります。

 今まで覚えてきた知識が結びついて、一気に広がったと実感できた時期でした。

【④学習後期:心身の健康に気を付けながら完走を目指す。】

2022年7月:とにかく最後まで気を緩めない。

 7月は心身ともに健康な状態で過ごすことが第一目標でした。そこで、7月は無理せず復習しながら可能な範囲で新しい知識を補充していきました。

 事例問題の箇所が空欄ですが、過去問を3周ぐらい解いたので勉強しなかったわけではありません。

◎:重点的に学習 〇:軽く学習 空欄:過去問を解いていた

 この時期になると第4回試験の問題も楽に解けるようになっていました。問題を覚えないように2ヶ月に1回ずつ解いたのですが、試験前日には226点(事例満点)でした。

 最初が110点台だったことを思えば、随分と頑張ったものだと思いました。当日は自信をもって試験に臨みました。

【終わりに】

 次回からは受験区分Aの方がメインになるはずですし、私のような学習スケジュールとは違ってくるとは思います。

 ただ、すべての分野を満遍なく覚えることは不可能だと私は思います。誰にだって得意分野と不得意分野があって当然です。そこで、自分が苦手な分野のうち試験に出やすい項目から学習していくと良いのではないでしょうか。

 また、試験の1ヶ月前からは心身ともに健康な状態で過ごすことも大切だと感じました。次回はコロナの感染が落ち着いていると良いですね。

*1:確か110点ぐらいで、しかも正解を確信できる問題に限れば100点を切る勢いでした。

*2:機会があれば書きますが、問題集や模試の価値は問題の質だけでなく解説の質も重要な要素だと考えています。

*3:結果は150点台でb判定でした。